fc2ブログ

まつどTODAY~松戸市議会議員 みのわ信矢のまちづくりブログ

松戸市議会議員 みのわ信矢の『まつどTODAY』にようこそ! 当ブログは、“まつど”で生まれ、育った僕が、 “まつど”が優しく元気な街になるように願うブログ。 地域活性化を目指す全国の皆さんも、是非ご覧下さい!
まつどTODAY~松戸市議会議員 みのわ信矢のまちづくりブログ TOP  >  2011年02月
月別アーカイブ  [ 2011年02月 ] 

誰も語らない『21世紀の森と広場』

『21世紀の森と広場』といえば、松戸市を代表する施設と言えます。
50hを超える広さを持つ総合公園は、豊かな自然を味わえる場所として親しまれています。

1993年4月29日に開園したこの公園。'67年生まれの僕が子どものころは、当然まだ公園としての整備などされておらず、ただ広い谷津田であり、美しい田園風景が広がっていました。

それなのに、その千駄堀を破壊してこのような公園を・・・などとは、ここでは言いません。
ただこの記事では、21世紀の森と広場の中で、あまり語られることのない重要な場所について書くことにします。

正門を進んで、池のある左方面に向かいます。
そして、池を正面に見ながら右方向に進んでいくと、『野草園』というエリアに当たります。
その道を、道路の高架線の方面に進むと、その高架線の真下にある泉を見つけることができます。
この泉こそ、僕が21世紀の森と広場の中で、最も重要なエリアであると思っています。


map.jpg
分かりにくいかも知れませんが、赤丸で囲った地点

なぜ、この場所をそれほどまでに大切に思うかと言うと、ここの湧水量が、市内でも最も多い地点の1つだからです。

先程も書いたとおり、30年前の千駄堀は、まさに自然豊かな、美しい田園風景を生む谷津田でした。オオタカも飛来していたと言われるその環境は、豊かな生態系の中にありました。

ただし、景観的な価値を高く評価される一方、地権者である農家の方々にとっては、その価値ほどにはありがたみの大きくない土地だったとも。なぜなら、粘土層であるがゆえに貴重な湿地帯として息づく土地は、農作物の栽培には適していない場所だったからだそうです。
故に、“千の(広い)、あまり良い農作物の獲れない(無駄な)、湿地帯(堀)”であると言う意味で『千駄堀』という地名になったとも言われているのです。

そこに、当時の宮間市長が、自然保護型の総合公園計画を立てたわけですが、地権者の多くは、この計画による氏の買収を喜んだそうです。

しかし、松戸市のほぼ中央に位置し、それほどの自然価値を有する地域に大掛かりな手を加え、人口的な公園にするなど以っての外だ!と、公園化計画に異を唱えた方々もたくさんいました。
いまだに、この公園の是非が論じられる背景は、このようなことにあります。

この公園の設計が妥当であったかどうかは別として、しかし、市による買収を歓迎した地権者の方々の心理も、一面的には批判しにくい部分もあります。難しいところです…。

話を戻します。
いずれにせよ、千駄堀に開発の手が入り、公園になると言うときに、『この湧水地だけは守りたい!』と願う熱意と勇気ある職員たちの庁内闘争の結果、当初の設計を部分的に覆し、この場所を保全し、ここから湧き出る水が池に流れ行く経路の設計を果たしたという話は、知る人ぞ知る逸話です。

僕は、市外からのお客さんが我が家を訪ねて来られた時などは、この場所によく案内し、そのような話をしています。
みなさん、是非一度、この場所に足を運んでいただき、湧き出る泉から、松戸の歴史を感じ取ってください


PICT0219.jpg
湧水地には、この看板を右に進んでください

PICT0227.jpg
高架線の真下に、小さな泉を見つけることができます

PICT0230.jpg
澄んだ湧き水の水面に、周りの景色が映っています

PICT0234.jpg

PICT0236.jpg

PICT0262.jpg
湧き水が小さな川となり、広場の大きな池に流れていきます

PICT0272.jpg
僕が子どものころに見た田園風景に最も近い景色

PICT0294.jpg





スポンサーサイト



[ 2011/02/16 22:14 ] 公園 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

みのわ信矢

Author:みのわ信矢
“まつど”で生まれ、“まつど”で育った僕。“まつど”がもっともっと元気で優しい街になることを願っています。
まちづくり、政治経済、野球/ソフトボールに子ども会、etc・・・。たくさんのことを、たくさんの人たちと一緒に考え、行動することの大切さを感じています。
地域活性化を願う全国の方々との交流も、どんどん持っていきたいですね!

みのわ信矢のtwitter
カウンター