いよいよ夏休みがスタート!
ファストフード店やファミレス、カフェなど、街のあちこちで勉強をする若者をよく見かけるようになりました。
そのことについての考察です。
みのわ信矢は、かつて松戸市議会教育経済常任委員として、松戸市樋ノ口にある青少年会館の一室を自習室に改修する予算付けを行いました。
これは、自分自身も30代半ばで国家資格の取得を目指して勉強をしていた経験から、落ち着いて勉強できる場所がないことで苦労している人が多いことを実感したからです。
資格予備校で知り合った受験仲間には、さまざまな年代の方々がいました。大学生から社会人、50代の既婚女性など、環境もそれぞれに違います。
そこでたまに話題になったのが、「どこで勉強してるの?」ということ。小さなお子さんがいる男性や、兄弟姉妹が多く自室がない学生さんなど、勉強をする場所探しに苦労している方が多いことに気づかされました。
僕が通っていた資格予備校では、2種類の自習室が用意されていました。一つは、部屋にただ長机と椅子が並べられているもの。そして、もう一つは、机や椅子がワンランク上のもので、一つひとつの机の間には間仕切りがあって、個人の空間と感じられるような配慮がされているもの。ただし、こちらの部屋を利用するには、一定の額以上のコースを受講しているか、あるいはオプションで自習室の利用権利をもらいますが、いずれにせよそれなりにコストがかかります。
「自分の部屋が無いと、勉強するにもお金がかかる」ということを痛感しました。
そして、勉強する場所を求める方々が利用できる場所づくりのために、青少年会館の構造変更の時期に合わせて自習室の設置を市に求め、実現させました。
以降、順次、各地区での自習室開設へと取り組みを進めたいと考えていましたが、現在、市議選落選を経て浪人中のため足踏みしてしまっています。なので、今秋H26年の松戸市議会議員選挙を当選で通過させて頂ければ、また自習室設置に向けて取り組んでいきます!
議論を呼ぶ「街中での勉強」時折、ファストフード店やファミレスで勉強をすることの是非が問われます。夏休みに入ると、受験を控えた高校生なども加わるので、より多く見かけるようになります。
飲み物ひとつの注文で長時間滞留されることは、お店にとっては経営面、そしてビジュアル面での印象(やはり飲食店ですから、カリカリ勉強する姿が似つかないと思う方は多いですね)などにおいて迷惑と感じる場面もあることは想像できます。
そして、勉強する場を求めて、比較的お金のかからない場としてファストフード店やファミレスを選択しなければならない彼らを非難する意見をみると、複雑な気持ちになります。
やめて、と思う気持ちも分かります。
一方で、場所がないんだ、という事情も理解できます。
もちろん、広いテーブルを一人で占領し、参考書やノートをいくつも広げ、消しゴムのカスがテーブルに散っている光景は、例えば休日の昼下がりに家族でモーニングやランチをしようと思ってお店に来た方々にとっては、気分のいいものではないでしょう。そこに、使う側のマナーが問われることは言うまでもありません。
図書館は、利用しやすい?図書館に行け、という意見もあります。納得しやすい意見のようですが、しかし実は、自習ができる環境を備えた図書館はあまり多くはありません。基本的に図書館は、貸出図書の閲読のための場で、自習機能を担保したものではないということが原則です。松戸市でいえば、各支所や市民センターにある図書館で自習をすることは、ほとんど不可能です。
新京成線「八柱駅」と「常盤平駅」の中間に位置する千葉県立の西部図書館は、比較的広い閲読スペースがあります。ここでは閲読利用の原則に反し(という言い方をせざるを得ません)、自習をしている方々がたくさんおり、職員も暗黙の中で自習を容認してくれています。
ただ、ここに誰もが簡単に通えるわけでもありません。電車を利用すれば、最低の片道区間の140円の圏内だったとしても、往復で280円がかかってしまい、それなりの出費が必要です。<“資本”試験>にさせてはいけない我が国最難関の資格試験といわれる司法試験ですが、たまに羨望と嫉妬、軽蔑混じりで「資本試験」などと呼ばれます。
学生時代に一発合格という天才的な方もいるでしょうが、多くは、社会人になってからも何年も勉強を続け、何度もチャレンジして合格を勝ち取っています。中には、30才を過ぎても、親などからの経済援助を受けながら勉強だけを続けるという人も少なからずいるようです。お金がある人が有利である状況をさしての言葉が司法試験ならぬ「資本試験」という呼び名になるわけです。
お金があるということは、時としてとても便利で、有利です。しかし、例え経済的に有利な環境になくとも、努力を支える環境づくりには意を注いでいきたいと思います。みんなが頑張れる環境整備に努めていくことは、行政施策として重要な取り組みだと思います。
誰もが目標に向かっていける地域であるための一つの方策として、自習室の増設と、既存自習室のアップグレードに引き続き取り組んでいきます!
余談今回は、街で勉強する若者たちが非難されることがあることに触れました。
他方、大量リタイアされた団塊の世代の方々が安価に集える場所としてファストフード店を利用し、そこで自分本位に過ぎる利用をして、長時間滞在することの問題を指摘する意見も見られるようになりました。
この件については、また別の機会に考えたいと思います。
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