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まつどTODAY~松戸市議会議員 みのわ信矢のまちづくりブログ

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新旧住民の溝を埋める-戸田市の取り組み

松戸市の都市課題に、「新・旧住民の間にある溝」があるとよく言われます。
本市における新住民・旧住民に明確な定義はありません。みのわ信矢の感覚的な判断では、昭和50年くらい以降から松戸市に住み始めた方が新住民、それ以前から住んでいる方が旧住民にそれぞれ当たるような感覚です。しかしそれもみのわ信矢の個人的な感覚に過ぎず、明確な区分ではもちろんありません。

地元で生活をしていると時折、「うちは松戸で10代以上続いた家系だ」というような話を耳にします。しかし現在の松戸市のほとんどは所謂「天領」で、土地の広さとの割合からすると農家は少なく、商売をしている方々のほとんどは戦後から。そんな中で新・旧という住民の分け方もムリがあるような気もしますが、都市問題として取り上げられる事がある考え方であることは事実です。
そして、この新・旧住民の溝が町にとって大きな課題とならず、またその溝が2時的な課題を生むことを抑えるために、戸田市ではある取り組みをしています。


戸田市は、松戸市のように河川に面し、平坦な土地を有する町です。以前から家内制工業が多く存在してきました。近年、鉄道路線と幹線道路および付近の環状道路の整備が進んだことで物流基盤が整い、印刷業を積極的に誘致してきたことはよく知られています。また、大型のマンションの建設も多く、ベッドタウン化も進んでします。

戸田市は、自治体の財政をみても、交付金に頼らず、とても優良かつ健全な状況であることも有名で、全国でもトップ10クラスの高い評価を受けてきました。それは家内制工業が多かったことも要因としてあると思いますが、つまり行政上かかるソーシャルコストにおいて住民サービスと経済環境整備などの隔たりが小さいため、効率的な財政運用が可能だったのだと感じます。

健全な財政状況と比例するように、行政と住民も比較的良好な関係を築いてきたようです。しかし近年、新産業の誘致やベッドタウン化による新たな住民の定住に、それまでの市民に不安と抵抗が生まれました。所謂、新・旧対立を予想される状況です。
この時に戸田市が行った一つの取り組みに、「コミュニティ推進課」の設置があります。同様の名前がついた部署を持っている役所はたくさんありますが、その多くは「誰もが利用できるスペースをつくりました」とか、「みんなが参加できる●●講座を始めました」とか、そんなものでしかない事がほとんどです。

戸田市が他と違っているのは、「人の気持ちを理解できる人材の育成」に力を注いでいる点です。その為に職員をセミナーに送り出し、他者の内面を理解し、相手から思いを冷静に引き出す技術を学ぶことを目的とした研修を受けさせます。受講する職員もその目的を明確に持って学習してきます。
僕は戸田市の高層住宅の建設ラッシュの状況を個人的に調査に行ったときに、偶然、この取り組みの素晴らしさに触れることができ、とても感激しました。

「相手(市民)の要望や不安を、まず的確に把握・理解すること」。そして次に、不安や不満であればその解消・解決の方法、要望であればそれを達成する方法を考える、という順序ですが、これは当たり前のようで、地方公務員がなかなか明確な目的として据えることは難しい事です。

なぜ戸田市は、相手(市民)の思いを引き出し、理解することに重きを置いたのか。それは、先に述べた通り新・旧住民の溝が生まれることを懸念し、それぞれが衝突することなく共存できる地域を作るには、お互いの考えや希望を的確に把握しなければ課題解決の方法を正しく組み立てる事ができないという理由によるものです。行政の論理を一方的に伝えるだけでは、新・旧が共に暮らすこれからの地域において、どちらにも有益な行政運営はできないと考えたのです。それぞれの立場と考えをしっかりと理解することで、どちらも納得できる方向性をさぐり、住民同士をつなぐ。この“住民同士の良好な関係と連携”を生むことこそがこれから必要な行政サービスであり、それができる技術を持つことが行政財産なのだ、という戸田市の考え方に、僕はとても驚き、感激しました。実際、小手先の箱モノや行事に頼らず、市民の気持ちをつなぐ応対技術にコストと時間をかけることに理解を示せない自治体がほとんどなのです。

若干方向性は違うのですが、例えば、僕が市議として活動していた頃、こんな例がありました。市内の経済活動への支援をより具体的にしたいと希望した職員が、中小企業診断士を目指そうとしていました。とても熱意ある職員なので、上司もそれを応援したいと考え、授業料の予算化を検討したのですが、それは実現しませんでした。某ベテラン市議と僕はそれを知ることができたので、一般質問や予算委員会でそれぞれ要望をしましたが、それでもダメでした。僕の力不足も認めなければなりませんが、それくらい、抽象的な目的に対する技術習得への壁は、一般の役所では高いのです。それに比べ、住民同士をつなぐ対話と応対技術のために予算を割き、人を育て、現場に出す戸田市の姿勢は、全国的に評価されていいものと僕は考えています。

戸田市でのやりとりを、具体的に紹介します。僕は「戸田市のマンションを買って生活するかも知れない」という設定をイメージして、町を見て回りました。その上で気になった点を役所に尋ねようとした時に訪れたのがコミュニティ推進課だったのですが、受付に僕の姿を見つけるやいなや、若い男性職員がサッと近寄り、ベルトの前で両手を重ね、どのような用件かをとても丁寧に聞いてくれました。コミュニティ推進課には多くの庁内情報が集められているようで、できるだけ質問には答えられるようワンストップの機構に近づけようとしていることもスグに分かりました。その中で、建築技術に関する質問に及ぶと、いますぐ答えられない事へのお詫びを丁重に述べてくれ、担当部署を紹介してくれました。その足で同部署に向かうと、内線電話で用件が伝わっており、担当者は僕の名前を既に知っており「今コミュニティ推進課から連絡を受けて、お待ちしていました」と言って、早速説明をはじめてくれたのです。市民の要望に応えるという姿勢が他部署でも実践されていることを実感することができました。
僕は改めてコミュニティ推進課にもどり、先ほどの職員さんに伝言をしてくれていたことのお礼を伝えながら、どうしてこんなに迅速で丁寧な対応をはじめて尋ねる人間にできるのかと聞くと、先ほどからこの記事で説明してきたコミュニティ推進課の役割と目的、これからの戸田市役所の進むべき方向などを教えてくれたのです。

一般的な役所であれば、例えば町の構造で不思議な点を見つけ、役所に飛び込みで尋ねると、その質問に答える前に警戒し、「どうしてそんな事を聞くのか」と切り返されることがほとんどだと思います。それと比較して、戸田市の対応の実直さは驚異的と言ってもいいほどです。

対話と協働の必要性が言われて久しいですが、それに必要な技術があることにまで検討を進めた自治体を、僕は戸田市しか知りません。信頼されるには、市民を信用し、まずは相手の話を聞くことからはじめる。みなさんも機会があれば、戸田市役所のそんな姿勢に触れてみてください。




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プロフィール

みのわ信矢

Author:みのわ信矢
“まつど”で生まれ、“まつど”で育った僕。“まつど”がもっともっと元気で優しい街になることを願っています。まちづくり、政治経済、野球/ソフトボールに子ども会、etc・・・。たくさんのことを、たくさんの人たちと一緒に考え、行動することの大切さを感じています。地域活性化を願う全国の方々との交流も、どんどん持っていきたいですね!

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