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まつどTODAY~松戸市議会議員 みのわ信矢のまちづくりブログ

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部活について

公立中学校の部活が、じつはとても不安定な環境にあるということは、あまり知られていません。
今回は、この状況について書いてみることにします。



野球 ボール

僕の住む千葉県松戸市では、公立中学校において、部活動がとても盛んです。
そして、僕の子ども達の通う中学は、その中でも熱心に部活動が行われているという地域の評価を受けています。

熱心に部活が行われていることそのものに疑問を持つわけではありません。
しかし、その部活が行われている法令的根拠はとても曖昧です。そのことは、教育の目的も不明確なものとさせてしまいかねません。そして、教育の目的が不明確なのであれば、指導法や運営方法についても確固たる方法論を組み立てることはできないでしょう。

部活という、ある意味“閉じた”環境において、そこでの先生方の指導法への保護者からの賛否もいろいろですが、先の通り、教育としての目的や根拠が曖昧であるために指導法への評価を定められないという面もあるのです。

このあたりを、もう少し細かく説明します。


現在のいわゆる公立中学校における部活動の法令的根拠は、2012年より施行されている『学習指導要領 第1章総則 第4指導計画の作成等にあたって配慮すべき事項 2 (13)』にあります。
『生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化及び科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等に資するものであり,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際,地域や学校の実態に応じ,地域の人々の協力,社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること。』という条文です。

ところでしかし、2000年から2011年までの間は、中学学習指導要領において“部活”については触れられておらず、部活の法的根拠はとても曖昧なものでありました。
その流れを、簡単に説明します。

1999年度以前までは、中学校学習指導要領における特別活動を規定した「第4章 第2 C」には、以下のように定められていました。
<クラブ活動においては、原則として学年や学級の所属を離れ、共通の興味や関心をもつ生徒をもって組織するクラブにおいて、全生徒が文化的、体育的、生産的又は奉仕的な活動のいずれかを行うこと>

つまり、この時点までは、クラブ活動を設営・運営することは学校の義務であり、それを履修する必要がありました。そしてこれはあくまでもクラブ活動であり、ここで問題にしている“部活”ではありません。
では、部活はどう規定されていたかというと、「第4章 第3」にある<部活動への参加をもってクラブ活動の一部又は全部の履修に替えることができる>という条文によって、その根拠は担保されていました。そして、やや本末転倒な気もしますが、同条文の解釈により、クラブ活動を無くして部活を奨励する傾向が生まれてきたというものが、学校現場での部活の流れです。

しかし、2000年度の段階で、既にこの「中学校学習指導要領 第4章 第2 C」と「第4章 第3」は改訂により無くなっています。クラブ活動という言葉も、部活という言葉も、法律からはなくなっているのです。余談ですが、現在はこの特別活動の項目は、「総合的な学習の時間」を規定する条文が加わったことで「第5章」となっています。

そのような状態が部活の位置づけを不安定なものにさせているということから、2012年からは先述のように『総則』に条文を加える事となりました。
しかし、この総則で語られる部活ですが、唐突に“部活”という言葉が現れるという印象があり、学校運営における義務として部活が位置づけられているようには読み取れません。主文は『生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動』です。学校側が組織化や枠組みづくりを行うわけではなく、あくまでも生徒の自主的で自発的な活動、つまり生徒による任意の活動だと言えます。そして学校の義務はなにかというと、『学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう留意すること』と言っています。

これを、やや乱暴に言い換えれば、「生徒の自主的・自発的に体育的・文化的活動として“部活”が行われる場合は、ならば学校は、それを教育の一環として位置付けられるよう留意していなさい」ということです。部活そのものの目的を学校が義務的に持つ必要はなく、あくまでも生徒の自発的活動を教育的効果があるように支えなさい、ということです。

そのような状況のなかで、これほど盛んに行われている“部活”とは、いったいなんなのでしょうか?
生徒にも、そして保護者にも、部活をとても重要視している人がたくさんいます。生活の最も重要なものが“部活”だと考え、生徒は所属する部活で一生懸命活動し、子ども達の試合や発表をみることが休日の楽しみだという保護者はたくさんいます。僕自身、休日に息子が所属する野球部の練習を見たり試合を観戦したりすることは、とても楽しい時間です。

しかし、楽しいと思うと同時に、どこかおかしいという思いも持ち続けています。
最も消化不良を起こしている点は、「機会の不均衡」ということです。

例えば、僕の息子が通っていた中学校では、一学年に24人もの野球部員がいました。そして、中学在学中、公式戦に一度として出場したことのない部員が、およそ半数もいました。僕は単純に、このことに疑問を抱かざるを得ませんでした。
野球部の活動が熱心な同校でよく語られることですが、以前の顧問の先生は、強いチームを作るために、出場機会を与えてあげられない子には他の部活に移ることを勧めていたと言われています。その先生はそれが正しいと考えてのことだと思いますし、それを肯定的に評価する保護者もいるでしょう。しかし僕は疑問を抱きました。なぜ、興味・関心をもって入部した生徒を諦めさせる必要があるのだろうか。勝利を第一義とする教育的見地は、何によって正当化されるのでしょうか。

保護者の中にも、「スポーツをする以上、勝つことを目指すべき。そしてそのためには、実力主義であることは当然」と考える方は多くいました。そのような方にとっては、公式戦に一度として出られないことも、“実力不足だから当然”ということになるのでしょう。なので、保護者としてどちらの考えが正しいか間違いか、とは言えません。

しかし、保護者としての部活運営への評価を定められない原因の大きなものに、「部活の意義」が明確ではないということがあると思います。公立中学での部活が「勝利優先」の法理念によって支えられているのであれば、徹底した実力主義も間違いではないでしょう。ところが、前述のとおり、現在では部活の法根拠はとても曖昧です。
そして、例えばスポーツにおいて各中学校が参加する大会を総括する日本体育協会の掲げるスポーツ憲章では、スポーツを「自発的に行う身体活動である」と意味づけ、競技力をもっての競い合いよりも、「生涯を通じて自己の能力・適性等に応じて、主体的・継続的にスポーツの楽しさや喜びを味わう」ことができることを願い、そのために加盟団体(●●中学校、など)に対してはこの「趣旨に沿って、スポーツの健全な普及・発展をはからなければならない」と義務付けています。自発的な個人の意思の尊重と、主体的な活動で得る喜びの体感こそを最重要の理念に据えています。

その理念と部活の現場との隔たりを、僕自身は感じてしまうことがあります。
“勝つこと”を第一義としないことを、甘やかしととらえる方がいるようです。しかし、それは誤解です。厳しさは、勝利至上主義にだけ宿るものではないと思います。主体的な取り組みを尊重することと、甘えのない厳しい姿勢で物事に向かうことを教えることは、決して矛盾するものでもありません。そして、「大人が自分のエゴや楽しみとして、勝ちを求めることを目的にすべきではない」と言っているのであって、「勝利に向かって努力する姿勢」を生徒に教えなくていいと言っているのではありません。この辺りを誤解し、見誤っている指導者の方々が多くおられるような気がしてなりません。

盛んに言われているように、特にスポーツ指導におけるアプローチに対して、大きな変革が求められています。
各競技において、各学校において、体罰や暴言・怒声による暴力的指導の根絶を目指していると思います。ただしそれは、各学校において「自分はなんのために、この学校でこの競技を生徒たちに指導しているのか」という指導目的をより明確にしてから取り組むべきではないかと思います。そうでなければ、保護者の考え方もさまざまである中で、もし現場で問題が生じてしまった場合、「この目的のために、この方法をとった。それがこの結果を生んだ」という説明をすることができないのではなかと思うのです。

法的位置づけが曖昧に過ぎる状態で各学校が部活での指導法の変革に取り組むことは、進むべき方向を定め誤ることにつながる可能性もあります。
そのような意味でも、各現場において「部活の意義」、「部活の目的」をいま一度考察していただくことを求めたいと思います。





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[ 2014/07/08 23:53 ] 松戸市政 | TB(0) | CM(2)
Re: 松戸市中学校の部活動
もも さま
コメントありがとうございます。

過日H30年6月14日の松戸市議会本会議で確認しましたが、
松戸市では現在、いわゆる「運動部活動の方針」の作成に取り掛かっています。
これはもちろん、国、県のガイドラインに基づくもので、
現場でのヒアリングでは17名の委員によって作成されていくと確認しています。
そこでは、平日2時間、休日3時間程度以内の活動時間、
平日1日、土・日・祝のうちそれぞれ1日は休養日あてる、
といった国の基準をベースに活動量も議論されてくるはずです。
現在、本紙の「部活動の方針」作成の委員会を傍聴できるよう、
会議を公開で行うことを要望しております。
本市教育委員会も、実行力のある指針を積極的に構築してくれると期待しています。
いずれにせよ、今後の推移をしっかり見守ろうと思いますので、宜しくお願い致します。


> 中学校の部活動、国のガイドラインが制定されても、松戸市は掲載無し。
> となりの柏市は掲載されているのに・・・
> 学校によっては説明なし。ガイドライン関係なし。
> 完全下校時間もおかしいと思います。6時には終わりにしてもらいたい。
> 子どもたちは部活が優先。勉強は二の次。これでいいのでしょうか?
[ 2018/06/18 09:33 ] [ 編集 ]
松戸市中学校の部活動
中学校の部活動、国のガイドラインが制定されても、松戸市は掲載無し。
となりの柏市は掲載されているのに・・・
学校によっては説明なし。ガイドライン関係なし。
完全下校時間もおかしいと思います。6時には終わりにしてもらいたい。
子どもたちは部活が優先。勉強は二の次。これでいいのでしょうか?

[ 2018/06/18 07:37 ] [ 編集 ]
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みのわ信矢

Author:みのわ信矢
“まつど”で生まれ、“まつど”で育った僕。“まつど”がもっともっと元気で優しい街になることを願っています。まちづくり、政治経済、野球/ソフトボールに子ども会、etc・・・。たくさんのことを、たくさんの人たちと一緒に考え、行動することの大切さを感じています。地域活性化を願う全国の方々との交流も、どんどん持っていきたいですね!

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